先日、NHKで火曜日22時から放送しているプロフェッショナルという番組を観ていました。
その回は福井県の山村にあるただ一つの病院に勤める医師をテーマにしていました。
この医師はもともと医療の最先端を走る外科医を目指していたそうですが、研修の一環で
訪れたこの山村の病院に15年勤めているそうです。
赴任してから3年経った頃、目標である外科医の世界に本格的に、移行しようとしていた
矢先に診察のミスでクモ膜下出血を見逃してしまい、医師として窮地に立たされたとき、
その患者の家族が「誰にでもこういうことはある。引き続きこの村で医師を続けて欲しい」
という言葉をかけられ、この村に骨をうずめる覚悟で地方医療を改善するために奔走して
いるという内容でした。
番組の中で、この医師は、「手術を専門とする医師は、患者の人生の時間軸の中で一点だけ
患者と交差して去っていく存在でしかない。しかし1つの病院しかないような地方医療の中で、
医師は、患者の人生に寄り添っていく存在にならなければならない。これが外科医と地方医師
の大きな違いである」とコメントしていました。
これを私たち行政書士で置き換えると、顧客からの許可申請や書面作成などの依頼を完結
するだけであれば、顧客の人生の一点に関わって去っていく存在でしかありません。
しかし、当事務所は顧客と密接な関係を構築し、顧客の人生に寄り添っていく存在であること
を目標としています。
それが、当事務所の経営理念である「お客様のマスター・オブ・ライフ(人生の達人)の実現に
貢献します」です。
今回、この番組を観て、一層その想いを新たにすることができました。
まだまだ、経営理念の実現には遠く及びませんが、日々精進、日々研鑽しながら経営理念の
実現にこだわっていきたいと思います。