当事務所は、例年にとおり本日を仕事納めとさせていただきました。
今年は、激動の1年と言ってもよいと思います。
3月の東日本大震災と原発事故でかつて日本が経験したことのないような
危機をしました。
世界に目を向ければ、「アラブの春」と呼ばれた民主化運動が起こり、果ては
かのカダフィ政権の崩壊、金正日の死去など政治的な事件、オーストラリアの
地震やタイの洪水など様々なことがありました。
経済では、史上空前の円高による製造業への打撃などもありました。
グローバル化した現代では、日本以外の国々で発生した事象が政治や経済に
多大な影響を及ぼすことを実感しました。
東日本大震災では、自動車の部品供給がストップし、世界の自動車生産に影響を
及ぼし、タイの洪水では、ハードディスク生産が低下し、パソコンやナビゲーション
システムの生産に影響を及ぼし、ひいては自動車販売にも影響しました。
行政書士という仕事は、国民が日本国内の法律や行政ルールに沿って、手続き
を行なう支援をすることが役割であると言えます。
ですから仕事上、海外を意識することはあまりありません。
しかし、これだけグローバル化した現代において海外との接点を全く持たずに、
今後行政書士という職業が成り立つのだろうか?という問題意識を感じる年末と
なりました。
今日、明日で答えが出るような命題ではありませんので、来年も引き続き考えて
いきたいと思います。
行政書士が海外に視野を広げて活躍できるフィールドがあるのか、否か。
考えてみたいと思います。