先週からまた事業仕分けが始まりました。
また色々な膿が出てきそうです。
国家は企業経営と同じだと思います。
企業は基本的に何らかの分野でトップになろうと、あるいは利益をあげようと
日々活動しています。
そしてトップになるために、あるいは利益をあげるために「ヒト・モノ・カネ・情報」を
投下していきます。
国家も産業や観光などその国が持つ強みに、あるいは強化したい分野に対して
税金を投下していきます。
産業以外の福祉や国土開発などにも資金を投下していきますが、これは企業で
いえば非生産部門(管理部門)への資金投下と考えることができるかもしれません。
前回の事業仕分けの際には、仕分人から「1番でなければならないのか?
2番ではいけないのか?」という発言があり、物議を醸しました。
もちろん何事も1番であることは大変素晴らしいことだと思います。
しかし、現在の日本に何事も1番を狙っていくことにリアリティーは持てません。
少なくとも私は。
であればまずは日本の技術が世界を相手にトップを狙うことができる分野に
持てる資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を投下すべきであると感じます。
不思議なもので企業の場合には、小さな分野でもナンバー1である会社は、
有名であり、経営も安定しているものです。
そして他の分野にも必ず良い影響をもたらしています。
国家と企業を一概に比較できるものではないかもしれませんし、比較すべきでは
ないかもしれませんが、経済も人口も縮小していくと思われる今、リーダーが
何を日本の基軸にすべきかを示し、必要であれば日本の経済・政治・行政・教育
といった全てのシステムを組み換えていく、そんな大改革が必要なのかもしれません。
当事務所も何に基軸を置き、何に経営資源を投下していくか、しっかり自問自答を
繰り返していきたいと思います。