最近、日本のプロ野球球団でもクレドを設けているそうで少し驚きました。
クレドはもともと企業の信条や行動規範のようなものです。
プロ野球球団としての信条や行動規範を明確にしてお客様=ファンにとって、
自分達の存在価値を高めて行こうということでしょうか?
日本のプロ野球界は、企業スポーツの延長線で発展してきた経緯がありますので、
まずは企業の利益が優先されるという大前提がありました。
だから驚いたのです。
日本のプロ野球は、企業文化であってスポーツ文化ではないと指摘されることも
ありました。
プロ野球球団自体がクレドを持ち、その志向がお客様=ファンについてもしっかりと
考えるようになり、スポーツ文化として歩みを始めたと言えるのかもしれません。
しかし、こういった動きを継続し、徹底することができなければ、プロ野球が本当の
スポーツ文化に発展することはできないと思います。
スペインのサッカーリーグの雄、FCバルセロナでは、チームユニフォームの胸に、
ユニセフの広告を掲載しています。
ビッククラブになれば、ユニフォームへの広告掲載料は莫大な額になります。
しかし、FCバルセロナはこれをユニセフに無償で提供しています。
これがスポーツ文化が根付いている国の歴史あるクラブの信条です。
もちろん無償で提供するクラブは、FCバルセロナくらいですが。
日本のプロ野球球団がこれをやらなければならないとは言いませんが、自らが
クレドを長い期間をかけて作り上げなければ本物になることはできないと思います。
信条や行動規範は一朝一夕でなし得ることはできないことは容易に分かります。
一過性の流行りではなく、継続して欲しいものです。
当事務所について考えてみるとまだまだクレドと呼べるようなものはありません。
こうありたいという経営理念や行動規範はありますが、残念ながら信条といえる
ようなものではありません。
長期間をかけてしっかりとした意味のある行動規範や信条を作り上げていける
ような事務所でありたい、そう願っています。