バンクーバーオリンピックも終わりました。
様々な競技が行なわれ、勝ち負けや順位がついて、選手の表情がテレビで放映されて
います。
印象的なのは、思うような結果が得られなくても清々しい顔でインタビューを受けている
選手とそうでない選手がいることです。
プロスポーツは結果がモノを言う世界ですが、アマチュアスポーツ、特にオリンピックは
結果だけではなく、そのプロセスにも大きな意味があるからではないかと思います。
プロスポーツの世界では、スポーツでお金を稼ぐ以上、結果が出せない者はその世界
から退場しなければならない非情な世界です。
一方、オリンピックをはじめとしたアマチュアスポーツではどのような結果であれ、
そのプロセスも評価してくれます。
頑張ったが通用する世界です。
行政書士の仕事で考えてみると、許可申請の依頼をいただき、申請したが許可を受ける
ことができなかった場合、お客様から何の評価もいただくことはできません。
頑張ったは通用しません。
会社の従業員に許可申請を行なうように命じた場合は、プロセスも評価してくれることも
あるでしょう。忙しい中、取り組んでくれた、と。
しかし、プロとして仕事を行なった場合は、残念ながら結果が全てです
その意味で私は、サラリーマンは、プロとして仕事をすることは不可能ではないかと思って
います。
一方でサラリーマンはその道の専門家としてのスペシャリストになることはできるのでは
ないかと思います。
もちろん経営者や士業は、プロフェッショナルであり、スペシャリストでなければなりませんが。
いわゆる士業でもこのあたりの感覚が抜けてしまっていて、独立してプロとして仕事をして
いるにも関わらずアマチュアレベルの仕事に終始している方も見受けられます。
非常に残念なことですが、これが現実です。
当事務所はプロフェッショナルであり、スペシャリストであることができているか、
プロフェッショナルとして、スペシャリストとして恥ずかしくない状態にあるか?
点検しなければと思います。