今日、学生時代からお世話になっている師と仰ぐ方が亡くなったと知りました。
師は、私が学生時代、歴史家を目指し、博物館学芸員の資格取得のため実習
させていただいた博物館の館長でした。
様々な経歴をお持ちの方で、学生だった私は歴史学以外にもたくさんのことを
教えていただきました。
職業人としてプロの心構え、仕事への取組み方、そして自分にとっての仕事の
意味を教えていただきました。
この博物館は、日本で唯一の総合スポーツ博物館で国立競技場のスタンドの
下にあります。
師はスポーツの歴史のみらなずスポーツに関する造詣が深く、スポーツ雑誌
『ナンバー』の創刊期に協力したり、テレビ番組『知ってるつもり』でスポーツ
選手を特集する際に解説員として登場され、『なんでも鑑定団』に出演された
こともあるような方でした。
印象的だったのは、日韓ワールドカップの開催のときにいくつもの講演会に
呼ばれていましたが、交通費以外は受けることなく、講演を引き受けていた
ことでした。
このとき館長は「俺はスポーツの伝導師だからな」と仰っていました。
これが師の使命感だったのだと思います。
私のような若造にはまだまだこのような使命感を持つことができていません。
師の年齢になったとき、しっかりとした使命感を持って仕事をすることができるか、
正直分かりません。
しかし、師から学んだことを忘れずに職業人、そしてプロとして行きていこうと
思います。
師のご冥福をお祈りしながら、私が社会人になったとき師からいただいた言葉を。
「仕事は遊び、遊びは仕事」