今日は、前職の会社へお邪魔してミーティングに参加してきました。
ミーティングの内容は内部統制に関するものです。
行政書士は特に内部統制の専門家というわけではありません。
士業では公認会計士の先生方が専門家です。
ではなぜ行政書士の私が内部統制に関わっているかといいますと
退職前から内部統制システム構築の責任者になっていたため開業後も
引き続きその任にあたっているわけです。
昨年から会社の重要な業務のフローを各部署にリアリングしながら作成し、
各フローに潜むリスクを抽出・分析し、そのリスクを回避・低減する
仕組み(システム)を構築してきました。
内部統制システムとは、簡単に言うと会社が行う業務の流れを客観的に確認し、
その中にあるリスク(ミスや誤り)を仕組み(システム)を構築してリスクを回避・低減して
いくことです。
内部統制システムの運用は、上場企業を中心に一定の要件をクリアした企業で、
今年の4月1日以降に始まる会計年度から適用されます。
すでに多くの企業が適用段階に入ってきています。
前職の会社も適用段階に入ってきていて、今月にウォークスルーを実施します。
ウォークスルーというのは、内部統制システムが有効なのかどうか、つまり定められた
ルールがしっかり実施されているかをチェックするものです。
そして不備があれば是正していくことになります。
最終的に今会計年度中に適切なシステムを構築して適切に運用されている必要があります。
監査法人は従来の決算監査に加えて内部統制監査も実施することになります。
監査法人もはじめての取り組みですので、今期の決算はどの会社でも大変では
ないかと予想されています。そういった新たな試みの真っ只中にいるわけです。
まだまだ行わなければならない業務は多岐に渡りますが、内部統制システム構築に
関する業務は、非常に勉強になります。リスクマネジメント、規程類の作成、会計に
関する知識などです。
行政書士の業務だけを行っていたのでは経験できないようなものばかりです。
今後も引き続き責任者に恥じない業務を実践していきたいと思います。