フランチャイズというと『トラブル』を連想される方もいらっしゃるかも
しれません。確かにこのイメージは否定できない部分ではあります。
なぜ、トラブルになってしまうのでしょうか?この理由は大きく以下の
点にあると思います。
起業家としての認識不足
フランチャイズ本部とフランチャイズ加盟店の間に、契約段階で既に
認識のズレが生じていることが、トラブルの引き金になることが多く
あります。
フランチャイズ加盟契約書を締結する前の段階で、加盟する側が
① フランチャイズシステムそのものの理解
② 加盟しようとするフランチャイズ本部の理解や提供される
フランチャイズパッケージの理解が足りていない
からだと思います。
決して起業家たちを責めるわけではありませし、中には悪徳業者に
引っかかってしまったといったケースもありますが、やはり決して
安くはない、初期投資をする以上は、起業家としてフランチャイズ
システム、加盟しようするフランチャイズ本部、提供されるフラン
チャイズパッケージをできる限り理解した上で、事業を開始する
べきでしょう。
こういった理解が足りないと、開業した後になって
「こんなはずではなかった」、「こんなの聞いていない」
などといったことになり、トラブルとなってしまいます。
つまり起業家として当たり前に、認識しておかなければならことは
当たり前に認識した上で、加盟しなければならないということです。
さらにトラブルを誘発するのが、契約を途中で解除することが
非常に困難であることです。
通常、フランチャイズ加盟契約書は、違約金規定が設けられていて、
途中で加盟をやめたいと思っても支払った加盟金と同等程度、あるいは
それ以上に違約金を支払わなければ解約できないことになっている
ことが多いのです。
契約してからではもう後の祭りです。ましてや開業してからの解約は、
初期投資した資金と同等の資金を投入しなければ解約できない
可能性もあります。
安易に契約を締結することなく、起業家として最悪のケース、
あるいは最悪のリスクも検討したうえで、契約することがトラブルを
回避することができる手段です。